カルチャー掘り起こしとくにもやまにも

文化情報サイト徳にも山にも ロゴ

【レポート】「水の中から世界を見る」ネイチャー・フォトグラファー内山りゅう氏の講演と名水を味わう会

とくにもやまにも事務局より、イベントレポートをお届けします。

今回は8/16に下松市で開催された、「水の中から世界を見る」ネイチャー・フォトグラファー内山りゅう氏の講演と名水を味わう会についてです。

《レポート①》

ネイチャー・フォトグラファー 内山りゅうさんによる、『水の中から世界を見る』と題された講演。

世界中の「水」を見、そして瞬間を収めてこられた内山さんならではの世界観、あるいは価値観を、具に見聞きすることができる貴重な機会であった。

誠に勝手な解釈ながら、『水の中から世界を見る』ことで『水の国・日本を見る』というのが講演の本質だったように思う。

すぐ傍に飲用に適した水が存在し、贅沢にも飲用に耐え得る水で入浴や洗濯を行うことが可能な、地球上屈指の豊富な美しい水を湛えた希有な国、それが日本であるという「価値への気付き」。それを得られたのは大きかった。それは世界基準では「当たり前ではない」のだ。

我が国独特の「禊」「水に流す」といった感覚は、この水質なくして成立しなかっただろう。汚れてもあっという間に澄んだ静謐な流れに戻るからだ。

しかしながら、それは山や森のような水源が保たれない限り継続しない。内山さんの警句はしっかりと心に留め置いておかなければならない。(文・藤村雅史)

《レポート②》

内山りゅうさんの講演会を記念して桜雲洞で「特別体験名水点(めいすいだて)-」が開催された。面白そうなので、、、名水を汲みに行くところから付いて行った。

4:30、日の出前に家を出る。周南市内の山道を金剛水と金明水を汲みに。

名水点に使われる水は、日の出前の“陽水”でなければならないとのこと。

汲んだ名水を桜雲洞へ。

お茶席ではまず今朝汲んできた金剛水が提供された。一口じっくりと、味わってみる。口の中に意識を集中すると水道水と違ってほんのり甘く、いろんな複雑な味がする、、、ような気がする。

金剛水をまずいただく

 その後お菓子が供される。涼やかなお菓子。口の中が今度はお菓子の甘みに包まれる。

 そしてお抹茶が提供された。今度は金明水で点てたお茶とのこと。今度はまろやかなお抹茶が口の中へ。

同席させていただいた方によると、普段のお茶よりも甘みがつよい味わいだそう。これも名水で点てたからかもとのこと。

金明水で点てられたお抹茶

ぼくはいわゆる茶道を習ったこともない素人だ。作法はよくわからないけど、見様見真似で姿勢を正し、少し緊張感を持って気持ちを整え、名水やお抹茶をいただいた。ぎこちなくても普段と違う動きをしながらだからこそ、自分の身体のいろんなところに意識が行くことで、より五感で水を感じられたとても貴重な機会だった。

 

講演会で内山りゅうさんの講演を聞いて、実際に名水を味わう。子どもの頃から「水は大切だ」とか「日本は水の豊かな国である」なんてことをずっと聞かされてきたが、この日ほど実感、体感を持って感じたことはないかもしれない。(文・てんのえ)

 

カルチャー掘り起こし とくにもやまにも