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大溪より台湾現地便り 3

台湾にはかつて日本の統治下(明治28年〜昭和20年)にあった建物がたくさん残されています。同じく統治下にあった旧満州では時代の流れとともに多くの建築物が失われていきましたが、台湾では当時の建築の設計や技術を今に伝える貴重な文化遺産として大切に残され、その多くがリノベーション、リユース、コンバージョンされながら使い続けられています。

台湾人の建築や文化への関心の高さが表れているのがわかりますね。 2015年に私が住んでいる街桃園市大渓に大渓木芸生態博物館という博物館がオープンしました。

一般的に「博物館」と聞くと、大きな建物の中にコレクションが展示されている姿を想像しがちですが、ここは日本統治時代の建築を含む歴史的建物を拠点に構成された、街全体を歩いて巡る博物館です。現在、古積を含む11棟のテーマ館さらに4つの周辺ギャラリー、また街歩きには神社跡や土俵などが残る公園、3つの老街や廟なども含まれ、広範囲に街をめぐることができます(2026年3月時点) 大渓木芸生態博物館が「生態」と名付けられているのはなぜでしょうか。 それは人々の暮らしとあゆみが、日本統治時代の建物はもちろんのこと敷地の木や空間のひとつひとつに残っている博物館であり、今でも息をし続ける博物館だからなのです。ここでは大渓に暮らしている生活者目線も交えて建物を軸に、地元にまつわる様々なトピックを紹介していこうと思います。

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