カルチャー掘り起こしとくにもやまにも

文化情報サイト徳にも山にも ロゴ

000. ーソロ活の正義

一旦詳細は割愛するとして、男選びに関する自身のバカ太郎ぶりをやっと認めて久しぶりにひとりになって日が浅かったある日私は、ものすごく焼肉が食べたくなってしまって、それは分厚いステーキでもなければ豚の味噌焼きでもない、私の口はとにかく焼肉一択、代替は受け付けそうもなかった。

スキップしたい気持ちをおさえてちょっとだけ風に髪を揺らせながら(ショートヘアだからちょっとしか揺れないっ!)背筋を伸ばして大股で歩く私は、背中に大きな白い羽を備えたような気持ちになった。
予約時間ジャストに到着、理由はわからないけれど一番奥の席に通され、タン塩とちょっといいお値段の肉をそれぞれ一人前に、普段は絶対に選ぶことのないノンアルコールビールを注文した。


目の前に肉が運ばれたときなどは冷静を装いきれずすごくおかしな表情をしながら「ありがとうございますぅ♪」と言ってしまったり、気ままに肉を焼きながら注文するワケでもないのに無駄にメニューを開いて隅々まで読み、閉じて、また開いては読んで閉じてニヤニヤしてみたり、肉の焼ける匂いを鼻の穴全開にして吸い込んだりした。
ノンアルコールビールは、いつもみたいに苦くて不味いものではなくむしろ冷たくて美味しかった。


心の奥底から湧きあがる悦を味わい愉しむその行為を誰とも分かち合わずに独り占めすることがやけに痛快で私は、それまでの自分自身に「ザマァミロ」と舌を出した。

 

 

 

 

 

カルチャー掘り起こし とくにもやまにも