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不沈太陽とギベオン隕石

最近、母の症状が久しぶりに大きく崩れ、会話も難しいほどの状態になった。
双極性障害と共にある時間は、幼い頃にも何度か経験してきたはずなのに、いざ目の前にすると、やはり慣れることはなかった。

しばらく普通の生活が送れていたぶん、その落差は大きかった。
目の前にいるのに、どこか遠くへ行ってしまったような感覚。
同じ人のはずなのに、別人を見ているような喪失感。
寄り添おうとする時間は、自分でも思っている以上に心身を消耗させていた。

支えたい気持ちはある。
けれど、近くにいるからこそ、自分まで沈みそうになる瞬間がある。
そんなとき、自分もまた太陽のような存在になれたらと思った。

ただ、それは地上から照らす太陽のことではない。
もっと根源的なもの。
目の前の明暗や感情の波に巻き込まれず、それでも確かに在り続ける力。
遠くにありながら、命そのものを静かに支えている、宇宙に在る太陽のようなイメージ。

「不沈太陽」とは、そんな感覚から生まれた言葉だ。
移ろいやすい日々の中でも失われずに残る、命の中心のようなものを見つめるための言葉。
無盡斎として映像で表現したいのは、そうした沈まない光の気配であり、喪失や揺らぎのただなかでもなお消えずに残る、無垢な原動力の像だと思っている。

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