以前、少しだけ触れた「新スパイ大作戦」。その原典が1966〜1973年にアメリカで放映された「スパイ大作戦」だ。
自動的に消滅するテープ、任務中に拿捕・殺害されても当局は一切関知しない等々、キャッチーな要素が多方面に影響を与えているのは周知のとおり。
原題は「MISSION:IMPOSSIBLE」で、今日ではトム・クルーズ主演のブロックバスターシリーズの方が有名だが、トム・クルーズ自身、この番組のファンだったらしく、様々なリスペクトの跡が見られる。
— 実行不可能な指令を受け、その知力と体力の限りを尽くしてこれを遂行するプロフェッショナルたち —
この日本語版のオープニングナレーションがこの番組のほとんどを表現している。画面は結構地味だが、ギリギリの線で作戦を成功に導くチームの様子が、特に初期は淡々とクールに描かれていた。
そのクールさ故に「説明」がかなり少なく、途中で目を離すと置いて行かれるので、視聴者にも集中力が要求されるあたり、実に面白い。

DVD-BOXは初回版で7シーズンすべて揃えてある。現在は廉価版が発売中。
私自身が「スパイ大作戦」に触れたのは、「新」の方が先だが、ほどなくしてCSのスーパーチャンネル(現在のスーパー!ドラマTV)で旧版の「スパイ大作戦」全話放送が始まり、すべてをVHSに3倍モード(!)で録画して堪能した。
「新」にも登場するリーダー・ジムの若い頃の姿や、原典の豊富なアイディアに興奮し、後々LD-BOXが発売された際には真っ先に購入(高かったなぁ…)。ちなみにLD-BOXは第4シーズンまでしか発売されなかった。
しかし、今では信じ難いことだが(笑)、7シーズンの長丁場は20代の私にとって「飽き」を誘うものでもあった。実に勿体ない。結局ちゃんと全話見たのは、2006年に発売開始のDVD-BOXを揃えてからだ。
一つ、この「スパイ大作戦」で強烈に覚えていることがある。
「新」にリーダーのジムが続投したのは前述したとおりだが、テクノロジーの天才であるオリジナルメンバー・バーニーの息子(グラント)もレギュラー入りしている(演者も実の息子!)。そしてバーニーも「新」に数回ゲスト出演しており、一緒に見ていた父が「おお、この人も出るのか」と驚いていた。
父は「新」を見て、「テーマ曲が一緒だ」とか「ジムは年取ったな」とか色々感想を呟いていた。私は世代間でシリーズを共有する喜びを感じたのだ。

サントラCD(向かって右)が発売されたときは驚喜した。左はラロ・シフリンによるテーマ曲集。
そして現在、私は息子たちに色々なシリーズものの蘊蓄・講釈を垂れては半ば呆れられている。歴史は巧く繰り返してくれないようだ…。
