11月22日辺りから12月6日までを24節気で言う小雪(しょうせつ)となる。
字の通り季節も深まり山の頂に雪をみるといった意味である。しかしながら日本列島は広く朝晩は寒くなっては来たが雪の気配なんかはどこにも無い。気候変動でそんな情緒など感じられる訳もない。
などと言うが、文学にしろ、絵画、芸能とその幽けき移ろいを感受して形にしてきた。
冬の到来を感じさせる植物や動物、自然現象らしきものを誇張して生活を豊かにして行くのがまた暦のあり方でもあろう。
感じられない見えないと言って口を尖らせても意味ないのである。
見えないものへの畏怖や信仰心が『空気』をつくると何かの本にあった。それを臨在感的存在と呼ぶらしい、日常生活のなかにあり警鐘を鳴らしたり、大切な事を意識させたりする『空気』を妖怪に置き換え伝えられてきた。これを漫画という世界で認知させた人物がある。
虚実皮膜
芸というものは真実と虚との皮膜の間にあるもの
也。
11月30日は『ゲゲゲ忌』
水木しげる先生の命日