◼️二十才のころ / ムッシュかまやつ、市川実和子 / 2002年◼️

あの頃を思い出す…
A.P.Cのジーンズ
白シャツ
レペットの靴
葉巻
relax
STARBUCKSの紙袋
京都BALのVirginRecord
workshop
藤井大丸
カフェ・コチ
カフェ・サリュ
ACEカフェ
MERRYISLAND
さらさ
鴨川
カレー屋DiDi
ZAC BARAN
恵文社
太陽カフェ
河原町三条のTSUTAYA
京都METRO
READYMADE WEEKEND
…
いま、いくつかの言葉が浮かんで、そしてこの曲が流れた。
“あの頃思うたび 涙が出るんだよ
きみとぼく 二十才のころ 帰らないむかし”
フランス映画の主人公に憧れ、恋に恋して、すべてが輝いて見えていた頃、今思えば恥ずかしくなるようなことも、あの頃なら。
“あの頃思うたび あの頃思うたび”
映画に終わりがあるように、輝いて見えた日々もまた同じ。
もう随分経ってから街で再会した二人は、短い言葉を交わし、それぞれの幸せに帰って行った。
「じゃあ、さようなら」
元々は、なかにし礼と安井かずみが書いた歌詞に合わせて、かまやつひろしがギターを弾いてできた曲。
1970年発表、かまやつひろしのアルバムに収録された原曲は、ボサノヴァのリズムに転がるようなピアノが印象的。
2002年の本作では小西康陽の編曲により、印象的なピアノは残しつつ、弦楽器を加えて、より劇的な仕上がりに。市川実和子とのデュエットも、井上順&エミのカバーを彷彿とさせる。
収録アルバム「我が名はムッシュ~ムッシュかまやつ」は、全編が小西康陽のプロデュースによる自己ベスト。代表曲「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」のスローなアレンジや「ソーロング20世紀」等、まさに「ムッシュ!」な一枚。
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歌謡曲にブラジル、フレンチ、ジャズにアイドル、気の向くままに買い集めたレコードを前に気づくのは、“音楽が好きなんじゃない、レコードが好きなんだ”ということ。