もはや「私の愛したサブカルチャー」というよりは「救いがたい人の半生」というエッセイになりつつあるが…大学を卒業した自分を待っていたのは、「正式に就職しない人」という、やっぱり救いがたい姿であった。
ただ、本当に色々あって、現職に収まるまでに要したのが3年ほどしかなかったのは幸運だった。このわずか3年の間に、結婚や子供の誕生といったライフスタイルの激変が訪れている。
当然ながら、生活が変わるということは、購買能力も制限されるということになるわけだが、モノ集めの代わりに、この頃から盛んになるのがWeb、当時風に呼べばインターネットだ。
東宝制作で、12人ものヒーローがレギュラーで登場する「超星神グランセイザー(2003年)」という作品にドハマり。そのファンサイトを立ち上げたのを皮切りに、毎年特撮やアニメを取り上げてはファンサイトを作り、途中からブログ形式に切り替えつつ、独立サイトは「宇宙戦隊キュウレンジャー(2017年)」まで続けた。
「超星神グランセイザー」の決定版ムックである超全集。以前にも触れたが、この「愛蔵版」が刊行されたこと自体、グランセイザーの人気を物語っている。
そして独立サイトがキツくなって雑記ブログに統合してからは、「騎士竜戦隊リュウソウジャー(2019年)」まで続く。
途中の「ウルトラマンメビウス(2006年)」では、当時まだ珍しかった、サイト読者がコメントを付けられる機能を自前で実装し、手前味噌ながら、ちょっとした有名サイトになった。
こちらは特撮マニアのバイブルとも呼ばれる「ファンタスティックコレクション」として刊行されたもの。この「ウルトラマンメビウス」を以て、株式会社朝日ソノラマによる「ファンコレ」は終了となった。
「侍戦隊シンケンジャー(2009年)」のブログは、これまでになく懇切丁寧に各話解説を書き続けたせいか、話題になって「TVブロス」という雑誌のミニコラムで紹介され、現在もYouTubeで「シンケンジャー」が配信されたりする度に少しビューが伸びたりしている(笑)。
2019年で終了宣言をしたのは、単に毎週書き続けるのに疲れたからである。
実はこのファンサイト群、小遣い程度ではあるが広告収入を得ることができたので、それを元手に以下のような行動は続いていた…!
- トランスフォーマーを買っては手放す
- LDからDVDに買い換える
- プラモデル製作を真面目にやり始める(道具を揃え始める)
- 子供におもちゃを買い与えて自分も遊ぶ(笑)
これらは現在の行動の基礎となり、
- トランスフォーマーを買うが手放さない
- DVDからBlu-rayに買い換える
- 性懲りもなくプラモデル製作を続けている
- 自分におもちゃを買い与えて自分で遊ぶ(笑)
- 妻に叱られる
という状況に見事繋がった。はい、ほぼ変わっていません!
てな感じで大学卒業後から現在を雑にまとめてしまったが、もちろん、その間にもサブカル熱は乱高下している。次回はそのあたりを振り返ってみたい。