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私の愛したサブカルチャー #4

「トランスフォーマー(以下TF)」について、もう少しお付き合い願いたい。

 

とっくにおもちゃを卒業しても良い歳に、私がTFにどハマりした理由。それは、

  • 私がギミック大好き人間だったこと
  • アニメの視聴機会がなくミステリアスだったこと
  • 次から次へと新商品が投入されてカタログが常に飽和していた(=集めるのが不可能に近い)こと
  • パッケージに個々の性格等が解説されていたこと
  • キャラクターのネーミングから舶来モノ気分が薫っていたこと

などだ。

ギミックについては、当時のタカラから現在のタカラトミーに至るまで、一貫して世界トップクラスの技術水準であることは論を待たない。

アニメは、近所に辛うじて隣県の電波が入ってくる友人(2学年下)の家にお邪魔して時々拝見していたが、その断片的すぎる視聴経験がある種の渇望となったのは間違いないと思う。また、アメリカ制作のアニメ(最初のシリーズは日本の作画担当回も多い)であることから、本邦アニメのセオリーからことごとく外れた演出になっていたり、日本語吹き替えが海外TVドラマのノリであったりというところで、自分は他人とは違う高尚なものを見ているという優越感を煽った。

カタログの飽和は、逆にチェックリスト作りや変形後の車種等を暗記するといった、典型的なマニア的行動の基礎となった…救いがたし。

パッケージに記載された個々の性格等の設定は、カードゲームなどに見られる「断片的な情報から世界観を想像させる」という頭脳遊びの典型だ。

そして、舶来的キャラクター名。これが実に秀逸なのだ。小学生が知るよしもない横文字によるカッコいいキャラクター名ばかり。

例えば、今ではメジャー級の名前となった「バンブルビー」。当時フォルクスワーゲンビートルに変形していた彼の日本名は、「ビー」を除いた「バンブル」であったが、自分なら「ワーゲン」とか付けそうな(商標としてはアウトだ)ところに、聞いたこともない「バンブル」。しかも何となくその可愛らしいフォルムに合致しているというハイセンスなネーミング。もうシビれましたね。

結局、中学生になってもおもちゃ含めて大好きなコンテンツではあったのだが、アニメがアメリカの制作会社の手を離れて完全に日本制作になったあたりから、普通に地元でも放送され始め、またその内容が「日本のロボットアニメ」になったことで急激に興味を失ってしまう。

その後、90年代後半に再びアメリカ主導で制作された「ビーストウォーズ」なるシリーズから熱が再燃。その熱が冷めたりぶり返したりを繰り返しつつ、オッサンになって得た財力を費やして新しいトランスフォーマーのおもちゃを集め続けている…というのが現在の私の救いがたい姿である。

※ これが現在の救いがたい棚の状況。これでも一般コレクターの足元にも及ばない!

次回は割とサブカル熱がおとなしかった(?)中学時代を。

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