とくにもやまにも事務局です。
過去記事でも取り上げさせていただいた、8月2日(土)に山口県下松市・桜雲洞にて開催された講座【坂本杏苑先生『第二回 和漢朗詠集を書く 七夕』】について、てんのえ・繁永政志さんにレポートいただきました。
桜雲洞で開催された『第二回 和漢朗詠集を書く 七夕』にお邪魔しました。第一回に引き続き、書家 坂本杏苑さんに和漢朗詠集をご解説いただき、実際に目の前で和漢朗詠集に収められた漢詩やかな文字の和歌を書いていただき、鑑賞させていただく会でした。
普段わたしたちは「七夕」と書いて「たなばた」と読んでいますが、漢文では「しちせき」と読み、もともとは旧暦の七月七日(今の八月初旬)の行事であったため「七夕」は秋の季語とのこと。
「鑑賞」とは芸術作品などを見たり聞いたり読んだりして、それ表現するところを掴み取り、そのよさを味わうことです。
夕方からの開催でしたが盛夏の真っ只中、暑さを感じずにはいられませんでしたが、風に棚びく坂本杏苑さんの作品、文字がのせられていく色とりどりの唐紙、「七夕」に合わせた桜雲洞の室礼に助けを借りながら、和漢朗詠集に収められた秋にまつわる漢詩や和歌に想いを馳せ、次第に涼やかな気持ちになっていきました。
涼風颯々之聲(りょうふうさつさつのこえ)
うつくしい言葉や文字の力を体感させていただけた会でした。
てんのえ 繁永政志