7月5日には大変な事が起こると言うので息子2人を連れて旅に出る事にした。
「人生に必要な事は旅と本と出会いである」と先生もおっしゃっていたし、割と実践してきたつもりである。
子供達にもその大切さを理解して欲しいとの理由をつけて夏休み前にも関わらず妻と娘をおいて出かけてしまった。
目的地は台湾、様々なご縁から通い続けて約10年の歳月を数える事になった。
沢山の先達がおられるし詳しいことは先輩にお任せして『にもにも』としては地元に因んで“児玉源太郎”を取り上げたい。
児玉源太郎は日本のみならず近代化に大きく貢献した明治の軍人、簡単に説明するとこんなところ。
司馬遼太郎の『坂の上の雲』では日露戦争の参謀として活躍したりと才能溢れる人物であったようだ。
中でも台湾総督時代に後藤新平を起用して台湾統治を行っていった。
統治に関しては意見が分かれる事ではあろうが穏健なやり方で進めたおかげで50年あまりの日本統治時代に台湾人にあまり悪い印象を持っていないのは児玉源太郎のリーダーシップであると言わざるをえない。
台湾を訪れ様々なところに日本の足跡が見える事がある産業を整え民主化して行く台湾に沢山の日本が関わっている。もちろん文化的側面や人間としてのあり方にも影響が見える。
40℃近い気温の雑踏の中で懐かしい父親に似た笑顔をみた。
7月24日は『藤園忌』児玉源太郎の雅号にちなみつけられた。