「好きな映画はありますか?」
こう人に聞かれたとき、無意識に聞き手のセンスにハマりにいく答えを狙ってはいないか、相手によって答えを変えてはいないか─少し立ち止まって考えてみたいものです。そういった心のクセは真の信頼関係を育む妨げになるばかりか、自分がどういう人間であるかという認識を曇らせてしまうだけ。若人よ、「好き」を貫くべし!
冒頭から暑苦しい先輩ヅラ、そんなわたしの好きな映画は『トップガンマーヴェリック』です。この時点であのテーマソングが頭の中に流れた人のことは今後コールサインで呼ばせていただきます(ウインク)。
好きな映画を聞いてくれたのが女性である場合、『トップガンマーヴェリック』と返されるとなかなかリアクションしづらそうですがお構いなしでやらしてもうてます。女子会の会話に於いての最適解は『プラダを着た悪魔』だろうなとは分かっているのです。そもそもに10代の頃から断然邦画派のわたしですが、『トップガンマーヴェリック』は別格です。トップガンにはすべてが詰まっているからです…。
大分空港で訓練をするF-2戦闘機♡
人は好きなものに関しては「おかわり」したくなりますね。わたしも『トップガンマーヴェリック』のおかわりを繰り返し、せっかくなら仏教徒らしく108回観ようと決意したので、あと88回観る必要があります。マーヴェリックだけだと片参りになる(?)のもよくないし、前作の『トップガン』も108回目指して観ています。こちらも残り88回。鑑賞するときは両方吹き替えにしているので、セリフや言い方のクセまで覚えました。脳のギガはこういうことに使っていきたい。
好きって無敵です。誰の価値観にも左右される必要のない、自分だけの宝物でしょう。近年では「好きなものがない」とおっしゃる人も珍しくありませんが、そもそもに好きなものは自分で育てるものです。「いいね」は「死ぬほど好き」にまで育ちます、色んなものを犠牲にしながら(!)。
『トップガンマーヴェリック』を「死ぬほど好き」まで育てたわたしの葬儀は、出棺のときに「デンジャー・ゾーン」を流してほしいと思っています。そしてマッハ10で火葬炉にぶちこんでくれ。