これまで6回の連載を重ねてきたネパール探検隊レポート。ヒマラヤ山脈は見れず、体調も思わしくなく…思い描いたネパール体験ではなかったかもしれませんが、こういう「とくになるのかならないのか分からない」ムードもまた我々らしさかと思います。
肖像権という概念が問いただされる
ネパールで隊員たちは何を思ったのか。今回より、探検隊員の感想文をお楽しみください。まずはこのお方。
【ネパール探検隊・しげなが隊員(先生)】
旅は道連れ、世は情け。ネパール、行きませんか?と誘う方も誘う方なら、付いていく方も付いて行く方で。そんな時にしか見れないもの、行けない場所、会えない人、できない体験がある訳で。いつかいつかが、ずっと「いつか」なことが多い中、気の置けない仲間と大人になってからの、ネパール探検隊。おじさんになっても楽しいね、旅って、という全体を通しての感想です。
旅の疲れからか体調を崩される早川家の皆さんを尻目に、空気の読めないワタシ。日増しに元気に。カトマンズの標高が1400m程度。〇〇と煙は高いところが好きと言うけど、まさに地で行く。ネパールの空気、人、土地、食、ビール、6日間しっかり堪能させていただきました。
楽しい旅だったけど、決して大きな事件でも、インパクトのある光景でもないが、道端のお店が開店準備をする姿が最後に妙に心に残った。
通勤する車やバイク、歩く人々。朝からクラクションが鳴り響き、埃っぽい街の一角。店主が出勤すると、シャッターを開け、店先、軒下を箒できれいに掃いて、ハタキで埃を落とす。店内や軒下まで掃除機をかける。今度はモップで床を水拭きし、軒下には消毒もする。それが乾いたら、マットを敷いて、その上にキレイなシートを被せ、小さなポーチやクッション、ラグなどを順に並べていく。壁にはワンピースやストールを掛けられるだけ、壁一面に陳列していく。そのお店の店主は毎朝、掃除して並べて。来る日も来る日もキレイに掃除して、所狭しと商品を並べ、知り合いが店の前を通ったら手を止めて、挨拶して握手して。滞在最終日に見た、その日常の営みがとても印象に残った。そのお店の名前は「Heaven Handicraft」。斜め上の味のあるネーミングのお店やホテルが至る所で目に付く国でした、ネパールって。
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